2012年 03月 16日
"Steelhead" Summer Run vs. Winter Run #4 |
では、Steelheadの食性に関して少し触れてみます。 以前、Steelheadは「鱒」と分類されていました。 しかし今では、生物学的に「鮭」の仲間といういう位置づけになっています。
それでは、釣師から見たSteelheadは「鱒」なのか、それとも「鮭」なのか? 僕の個人的な意見としては「どちらでも良い!」というのが本音です。
Pacific Salmonはスプリング(キング)、コーホー、ピンク、ソッカイ、それとチャムの5種類、それにSteelheadと日本の「サクラ鱒」となります。 それと大西洋のアトランティックサーモン。 サクラ鱒に関しては僕がここで語る必要はないと思います。 このうち、産卵の遥か前に河川に遡上し、産卵までの長い時間を河川で過ごすのが、日本のサクラ鱒、アトランティックサーモン、それとSteelheadです。
基本的にサーモンは、河川に入ると食性が無くなります。 要するに何も「食べない」のです。 では、Steelheadは食べるのか? 以前は基本的には「食べない」とされていましたし、今でもそれは変わりません。 しかし、釣ったSteelheadの胃袋から大量の水生昆虫やカジカ、鮭の幼魚などが出てきた例は沢山ありますし、Steelheadがメイフライにライズするのを見掛ける事もあります。 という事はやはり「食べる」のだと思います。 それがお腹が空いたから食べるのか、本能で食べるのかは僕には分かりませんが、Steelheadは明らかに食べるのです。
ではここでちょっと面白い話をします。 それはSteelheadの親に関しての生物学的に実証された事実です。 僕のホームグランドとするThompson Riverには3つの主要な産卵河川があります。 それは「デッドマン・リバー」、「ボナパート・リバー」、それと「ニコラ・リバー」の3つです。
デッドマンで産卵するSteelheadの親は「鱒」と「Steelhead」の混合が多いということです。 次の「ボナパート」ですが、面白い事に、ここで産卵するSteelheadの母親は「鱒」であることが殆どのようです。
そして最後の「ニコラ・リバー」ですが、Thompson Steelheadの70%近くがこの川で産卵されているといわれています。 この河川の「鱒」及び「Steelhead」の親は元々がSteelheadのDNAを持った魚なのです。 少なくとも片親がSteelheadだったという事です。
アメリカ・オレゴン州にHood Riverという河川があります。 この河川はSummer RunとWinter Runの両方が遡上する河川です。 この河川のSteelheadの40%は片親が「鱒」であり、何と23%は両親が「鱒」であるという事が検証されています。
要するに「Steelhead」は親が「鱒」である可能性もあり、「鱒」は両親ともSteelheadであるという可能性もあるのです。
Steelheadとして生まれた魚はその親も代々Steelheadだと思われていましたが、実際は「鱒」から生まれた魚も「Steelhead」に成り得るのです。
川で生まれて、海に下る前のSteelhead達は、幼魚の時に鱒と全く同じように虫や小魚を食べて育ちます。 そして、海に行き巨大化して産卵の為に母川回帰します。 産卵までに長い時間を川で過ごすSteelheadは川に戻ると「子供の頃を思い出して」食べるのかもしれませんし、彼らのDNAの中に「食べる」という本能が組み込まれているのかもしれません。
それでは、釣師から見たSteelheadは「鱒」なのか、それとも「鮭」なのか? 僕の個人的な意見としては「どちらでも良い!」というのが本音です。
Pacific Salmonはスプリング(キング)、コーホー、ピンク、ソッカイ、それとチャムの5種類、それにSteelheadと日本の「サクラ鱒」となります。 それと大西洋のアトランティックサーモン。 サクラ鱒に関しては僕がここで語る必要はないと思います。 このうち、産卵の遥か前に河川に遡上し、産卵までの長い時間を河川で過ごすのが、日本のサクラ鱒、アトランティックサーモン、それとSteelheadです。
基本的にサーモンは、河川に入ると食性が無くなります。 要するに何も「食べない」のです。 では、Steelheadは食べるのか? 以前は基本的には「食べない」とされていましたし、今でもそれは変わりません。 しかし、釣ったSteelheadの胃袋から大量の水生昆虫やカジカ、鮭の幼魚などが出てきた例は沢山ありますし、Steelheadがメイフライにライズするのを見掛ける事もあります。 という事はやはり「食べる」のだと思います。 それがお腹が空いたから食べるのか、本能で食べるのかは僕には分かりませんが、Steelheadは明らかに食べるのです。
ではここでちょっと面白い話をします。 それはSteelheadの親に関しての生物学的に実証された事実です。 僕のホームグランドとするThompson Riverには3つの主要な産卵河川があります。 それは「デッドマン・リバー」、「ボナパート・リバー」、それと「ニコラ・リバー」の3つです。
デッドマンで産卵するSteelheadの親は「鱒」と「Steelhead」の混合が多いということです。 次の「ボナパート」ですが、面白い事に、ここで産卵するSteelheadの母親は「鱒」であることが殆どのようです。
そして最後の「ニコラ・リバー」ですが、Thompson Steelheadの70%近くがこの川で産卵されているといわれています。 この河川の「鱒」及び「Steelhead」の親は元々がSteelheadのDNAを持った魚なのです。 少なくとも片親がSteelheadだったという事です。
アメリカ・オレゴン州にHood Riverという河川があります。 この河川はSummer RunとWinter Runの両方が遡上する河川です。 この河川のSteelheadの40%は片親が「鱒」であり、何と23%は両親が「鱒」であるという事が検証されています。
要するに「Steelhead」は親が「鱒」である可能性もあり、「鱒」は両親ともSteelheadであるという可能性もあるのです。
Steelheadとして生まれた魚はその親も代々Steelheadだと思われていましたが、実際は「鱒」から生まれた魚も「Steelhead」に成り得るのです。
川で生まれて、海に下る前のSteelhead達は、幼魚の時に鱒と全く同じように虫や小魚を食べて育ちます。 そして、海に行き巨大化して産卵の為に母川回帰します。 産卵までに長い時間を川で過ごすSteelheadは川に戻ると「子供の頃を思い出して」食べるのかもしれませんし、彼らのDNAの中に「食べる」という本能が組み込まれているのかもしれません。
by samurai_fisher0_0
| 2012-03-16 11:20
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